ロジャー・メイヤーの歴史

Roger Maye • Mitch Mitchell • Jimi Hendrix • Noel Redding

始まり

ロジャー・メイヤーが最初にギターエフェクトを製作したのは1964年のことです。友人であるジミー・ペイジに依頼されたためです。ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ビッグ・ジム・サリヴァンは、自身のバンド、ヤードバーズ、参加したセッションで、ロジャー・メイヤーが製作した初期のファズを使用していました。

今では、名盤といわれる当時のアルバムにそのファズ・サウンドが刻まれています。その当時、ジェフ・ベックのためにブースターを製作したこともありました。

 

エフェクト造りの背景

ロジャー・メイヤーは英国海軍の研究所で、「振動とアコースティックに関しての研究」に従事していました。以来、サウンドとその働きに関する関心は失せることなく、常に自身のキャリアへの燃料となっています。

英国海軍で得た科学的/技術的な背景により、様々な角度からアコースティックに関する問題に対処することが可能になりました。それが自身のオリジナルで独創的な味を持つ製品の製作へと繋がっています。

 

ジミ・ヘンドリックスとの出会い

ジミ・ヘンドリックスとの運命的な出会いは、1967年、あるクラブでのことでした。出会って2週間もしないうちに、オリンピック・スタジオで行われた、Purple Hazeのギターソロのオーバー・ダビングに立ち会いました。その時ジミ・ヘンドリックスが、伝説的なソロパフォーマンスのレコーディングに手にしたエフェクトこそがロジャー・メイヤーが発明したOctaviaです。

その後、2人の協力関係は急速に高まり、ジミ・ヘンドリックスと多くの時間をギグやスタジオで費やし革新的なサウンドを創造しました。アルバム「Axis Bold As Love」のレコーディングセッションでは、殆どを共にし、2人で独創的で革新的なサウンド創造しました。その独自のトーンは今もそのアルバムから聴くことができます。

 

USツアーに同行

Axis Bold As Loveのレコーディング後、1968年のUSツアーにジミ・ヘンドリックスに依頼され同行しました。このツアーは氏にとって初めての米国への旅でした。そしてそのツアーの後、英国海軍を退職しオリンピック・スタジオのための特製コンソール等、レコーディング機器の製作に取り掛かりました。当時のスタジオはより優れたサウンドを求め、競ってオリジナル機器を製作していました。

 

米国へ移住

その後、1969年に米国に居を移し、スタジオ機器を製作する自身の会社を起こしました。その頃、氏が制作したリミッター、イコライザー、コンソールは当時のニューヨークやその他のトップスタジオに導入されていました。そういったスタジオ機器の仕事を通じて、ジミ・ヘンドリックス以外の様々なミュージシャン/アーティストと出会い共に仕事をしました。

その頃に制作した機器では、スティービー・ワンダーがニューヨークのElectric Lady Landスタジオで、アルバム「Music Of My Mind」、「Talking Book」、「Innnervisions」のレコーディングに使用したアナログ・シンセサイザー等があります。スティービー・ワンダーとの仕事の後、アイズレー・ブラザーズの8枚のアルバム制作に携わりました。

 

ボブ・マーリーと出会い

その後、1978年にジャマイカに渡り、ボブ・マーリーと出会い、彼が亡くなるまで共に仕事をしました。アルバム「Exodus」では、当時ボブ・マーリーとジュニア・マーヴィンが演奏したロジャー・メイヤーによる機材のサウンドを聴くことができます。この時期、製作していたものの多くはスタジオ機器で、時折友人やトップ・アーチストのためだけにペダル・エフェクトを製作していました。

 

ロケット・エフェクトの誕生

ジミ・ヘンドリックスの死後、ディスコやグラムロックが隆盛し、アーニー・アイズレーやジュニア・マーヴィン等、一部を除いて新しく革新的なサウンドに貪欲なギタリストが少なくなりました。そして80年代の初頭に、ジミ・ヘンドリックスが使用したOctaviaの最終バージョンの再生産に対する要望が高まり、そして史上初の近未来的なロケットケースに収められたペダルエフェクトが誕生しました。

このOctaviaは大成功をおさめ、続いて、Fuzzfaceのロジャー・メイヤー・バージョンであるClassic Fuzzを発売しました。その後、Axis Bold As Loveのレコーディングに使用したAxis Fuzz、よりディストーションに近いMongooseの製作を始めました。

 

Voodoo-1の誕生

1989年によりギターエフェクトの製作、開発に専念するために、英国へと戻りました。そして、Voodoo-1をはじめとしたVoodooシリーズ、最も進化したワウVision Wahなど過去にとらわれない革新的なペダルエフェクトを製作しています。そしてエリック・クラプトン等を筆頭に常に、アーチストの感性、創造力を刺激する製品をミュージシャンに提供しつづけています。

ロジャー・メイヤー氏は、ロックギターサウンドの歴史を築き、今もなお進化を続ける、希有なエンジニア、革命者です。今後どんな未来を私たちにもたらすでしょうか、注目の存在です。

日本エレクトロ・ハーモニックス

お問い合わせ取り扱いブランド

Copyright©Nihon Electro Harmonix K.K. 画像・文章等の無断転用を禁じます。

製品の仕様/特性/価格は予告なしに変更することがあります。